0071 ゴジラS.P. 感想
ゴジラSP 最終13話まで見ました
マジのネタバレがあるので絶対に最後までアニメを見てから読んでください!!
殴り書き!
考察とかで間違いあるかも!
あー…いいSFだった(全体の感想)
最初に不満を書いていこうと思う。不満は3つ。
後半になるにつれてゴジラなどの怪獣の存在が話の舞台装置の役割しかしていなかったように思う。
映像上ではゴジラや怪獣と戦っているが、実際の驚異は「破局」という決められた世界の破滅というよく分からないものであり、ゴジラSPというタイトルながらゴジラの影が少し薄いように感じた。
後半になるにつれて登場人物の作画は少し怪しかった。
だけど、CGとアニメの融合がうまくいっており、ジェットジャガーと怪獣の戦闘などはむしろ見ごたえがあった。
欠点でもあり魅力でもある部分として、難しすぎる。
ペロ2とジェットジャガーのAIが優秀すぎるうえに(それを描く物語でもあるんだけど、、、)
それを進化させ続けたユンとメイも優秀、筋肉野郎のハベルでさえも優秀、周りの人も優秀すぎて会話が半分くらいしか分からないw
高次元の話とか時間軸の話ははっきりとは理解出来ていない。
だけど、SFはそれでいい。分かる部分を楽しんで、分からない部分は調べて想像して楽しむ。
誰かの考察を読んだりも楽しい。
全てを分かりやすく説明する現代の作風には合わないかもしれないけど、ちょっとでも琴線に触れたらSF入門としていい感じな作品だと思う。
さてさて、このアニメを要約すると、2人の天才から生み出された2人のAIから生まれた子供が、ゴジラなどの怪獣(特異点)によって起こされる「破局」という名の世界の終わりを止める話。
タイトルにある「シンギュラ・ポイント」とは「特異点」という意味であるが、もう一つ「AIが人類を超えるタイミング」(シンギュラリティ)という意味もある。
改めて「特異点」とは何か?であるが、これは基準から外れる存在の総称的に使用される。
アニメ内では怪獣、紅塵、ゴジラ、、、ここらへんはアーキタイプが元となっているので、根本的な特異点はアーキタイプと予想される。
分からない部分として、怪獣たちはそのものが超計算機みたいな機能を持っていた(未来を見ていた)ことや、1つの超計算機であるのか、それとも銀河そのものという比喩があったりなど、
アーキタイプ生物達の目的とか本能が結局の所わからないことだらけであった。
怪獣とはなんだったんだろうか?
もう一つの「シンギュラリティ」であるが、こちらがゴジラSPのタイトルでの真の意味であると思う。
13話のサブタイトルである「はじまりのふたり」とは2つの意味があって、「ユンとメイ」もしくは「ペロ2とジェットジャガー(ユング)」の事。
どちらかというと「ジェットジャガーPP」が生まれたことがこの物語としては大きいと思う。
ペロ2とジェットジャガーはそれぞれメイとユンの二人の天才が育てることによって急速な進化を遂げていった。
天才2人の元で高度な情報を与えられた事で大きく進化していったが、それでもまだシンギュラリティは越えていなかった。
だが破局を回避するために超計算機を利用したジェットジャガーの再帰的アップデートによって「ジェットジャガーPP」が生まれた。
このジェットジャガーPPがシンギュラリティを越えており、人類以上の存在であるAI、という事なんだと思う。
だが結果、生まれて役割を自覚して破局回避をする方法がゴジラの光線のエネルギーを利用した方法で自分ごと利用しなければオーソゴナルダイアゴナライザー(覚えられない)を起動することができなかった。
この物語上ではシンギュラ・ポイントを越えたAIであるジェットジャガーPPは超計算機によって生み出されたが、その存在も超計算機も無に帰してしまう結末となった。
(紅塵が無効化されたため事実上は今後超計算機は生まれない。骨は残っているから分からないけども。。。)
つまるところ、この物語のSF要素は「アーキタイプという物質が存在したら?」という一点に集約されて、現実ではあり得ない存在、事象、結果は全てアーキタイプから説明ができる。
と、言いつつ、、、ものすごくファンタジーではあるw
Science Fictionというにはファンタジー色が強いが、怪獣やらロボットやらの戦いのエンターテイメンと性も忘れずに演出してくれて大いに楽しめた!
従来のゴジラファンにはどう写ったかはちょっと難しいところではある。
ゴジラというタイトルなので見てみて楽しめた!という人は多いだろうけど、ゴジラ要素としては薄かったようにも思う。
もともとの設定である原子力をエネルギーにしてるとかは無いものになってるしね。
キャラクターがすごく良かった!!
ユン、ハベル、おやっさんとジェットジャガーのチームも良かったし、メイ、ペロ2のコンビもすごく良かった。
もともと私は物語において敵が主人公たちの足を引っ張り続ける存在だったりするのがあまり好きでは無いので、
この作品で足を引っ張る存在は白髪のおばちゃんくらいで、大いなる脅威にみんなで立ち向かう物語は素直に自分の好みに合っていて面白かった。
ユンみたいな男もメイみたいな女も好きなんだけど、大きく刺さる人も少ないだろうなって気もする。
アンギラス可愛かった。
ジェットジャガーはダサかっこいい。
ジェットジャガーPPはユンとメイの子供のようでもあり、ジェットジャガーとペロ2の子供ようでもあり不思議な存在だった。
ストーリーはどの話も面白かったけど、トータルで見ると後半が駆け足で大味だった気がする。
たくさん考えて楽しめたけど、だいぶこのアニメを見ることに体力と脳のリソースを使わないとついていけなかったw
良くも悪くもある。
ストーリー上仕方なくはあるけど、AIの2人が本当に有能過ぎて、「全部こいつらが解決するじゃん!」ってなるw
まぁ、AIが人類を超越する話って考えたら当然なんだけど、それでもね。
会話のテンポが速くて個人的に好みにあっていた。
情報の出し方もすごくうまかったと思う。
タイトルの言葉遊びもあったことを考えるとまだ気がついてない何か遊び要素がありそう。
言葉遊びの詳しくはこちら。(1~12話までのタイトルで正六面体を作ってその頂点の8文字を取ると13話のタイトルになる。)
https://twitter.com/shinokan_/status/1405259512324395014?s=20
ビジュアル、背景、作画が自分の好みに合っていた。
なんというか、、、ちょっと擦れたような線とか色。
足腰しっかりでちゃんとご飯食べてそうなキャラクターデザインw
ゴジラのビジュアルは他作品の方が好き。
音楽は適度に良かった。
OPとEDの映像のセンスがいい。
2,3話貯めて消化してを繰り返してたから、前の話の状況をニュース番組画面で説明してくれる場面がちょっと多く感じた。
毎週見てた人には良い演出だったのかも?
最後のメカゴジラはちょっと笑ったw
でももし2期あるならものすごく楽しみ!
でもなぁー、はじまりの2人のAIが生まれるまでのストーリーが良かったのであって、この先があったとしても蛇足な気もする。
それでも予想越えてくれるかもしれないので2期あって欲しいなぁ。
ゴジラを楽しみに見始めたけど、ザ・SFで途中からそっちの方向ばかりで楽しめた。
面白い作品だったーー!
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